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【SASUKE選手紹介】秋山和彦|弱視と闘い続けたSASUKE初代完全制覇者

こんにちは、たけしです。 

今回は、SASUKE初代完全制覇者秋山和彦さんについて紹介します。

 

先天性の弱視という重いハンデを抱えながら、1999年、第4回大会でSASUKE史上初の完全制覇を成し遂げた秋山和彦

そんなレジェンド選手が、2022年、SASUKEの舞台に10年ぶりに帰ってきます。

 

SASUKEをあまり知らない人でも、秋山和彦といえば

  • 「最初に完全制覇した人」
  • 「毛ガニの人」

という印象が強く残っているのではないでしょうか?

 

しかし秋山さんは、完全制覇を達成した大会以降、特に目立った成績を残せていません。

また、2012年に引退してからは、SASUKEの舞台からは完全に遠ざかっていました。

 

ですので、SASUKE視聴者の中には、

秋山和彦ってどんな人だっけ?

という方も少なくないでしょう。

 

そこでこの記事では、SASUKE初代完全制覇者・秋山和彦の

プロフィール

SASUKEの経歴

などについて、まとめて解説します。

 

ぜひ参考にしてください!

 

秋山和彦プロフィール

 

秋山和彦プロフィール

生年月日:1973年1月3日(49歳)

出身地:北海道

身長:161cm

職業:逢和治療院院長

愛称:毛ガニの秋山

SASUKE初代完全制覇者

 

秋山さんの愛称といえば、ご存じ毛ガニの秋山

縄でしばった毛ガニを肩にかけ、SASUKEのスタート台に登場する姿は、みなさんの記憶にも新しいのでは?

 

 

SASUKE2020・2021では、霜降り明星・せいやが「勝手に」毛ガニを継承して登場。

完全にいじっているようにしか見えないが、本人は本気でリスペクトしているのだとか。

 

ただ秋山さん本人は喜んでいるようなので、よかったです(笑)

 

「SASUKEオールスターズ」の一員

1997年に放送を開始したSASUKE。

2022年には第40回記念大会が開催されます。

 

長いSASUKEの歴史の中で、特に初期(1997~2010年頃)に活躍した有力選手たちのことをSASUKEオールスターズと呼びます。

SASUKEオールスターズのメンバーは以下のとおり。

 

山田勝己

山本進悟

秋山和彦

竹田敏浩

長野誠

白鳥文平

 

もちろん、秋山和彦もSASUKEオールスターズの一員。

なお他のオールスターズメンバーのうち、山田勝己・山本進悟・長野誠もSASUKE2022に出場します。

 

3人の詳細は以下の記事にまとめているので、よかったら参考にしてください。

 

『【SASUKE選手紹介】山田勝己|完全制覇の夢を追い続けたミスターSASUKE』

参考【SASUKE選手紹介】山田勝己|完全制覇の夢を追い続けたミスターSASUKE

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『【SASUKE選手紹介】山本進悟|1stステージで苦しむSASUKE唯一の皆勤賞』

参考【SASUKE選手紹介】山本進悟|SASUKE唯一の皆勤賞が10大会ぶりに1st突破!

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『【SASUKE選手紹介】長野誠|史上2人目の完全制覇を成し遂げた最強の漁師』

参考【SASUKE選手紹介】長野誠|史上2人目の完全制覇を成し遂げた最強の漁師

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秋山和彦は弱視により数々の夢を断念してきた

秋山和彦という男は、「先天性の弱視」という大きなハンディキャップを抱えています。

そしてこの弱視により、過去に数々の夢を断念してきたのです。

 

高校時代はレスリングでオリンピック選手を目指していたものの、断念。

家業を継ぐため毛ガニ漁師になるものの、弱視により船舶免許が取得できず、またしても断念。

 

最終的には指圧師の免許を取得。

北海道に自身の治療院(逢和治療院)を設立するのでした。

 

そんな秋山さんの人生を大きく変えたのが、「SASUKE」なのです。

 

秋山和彦はクイックマッスルでの好成績を評価され、SASUKEへ招待されるように

かつて大人気を博したスポーツバラエティ番組、「筋肉番付」。

「筋肉番付」の人気コーナーの1つである、「クイックマッスル」。

 

この「クイックマッスル」こそが、秋山さんがSASUKEに出場することになったきっかけなのです。

※クイックマッスル:「3分間に何回腕立てふせができるか」を競う競技

 

秋山さんは1996年に開催された「クイックマッスル全日本選手権」に出場。

2回戦で、307回というとんでもない記録を打ち立てるのです。(当時のクイックマッスル世界記録)

 

さらに準決勝では、のちのミスターSASUKE・山田勝己と死闘を繰り広げた秋山選手。

残念ながら勝負に敗れて優勝は逃しますが、今大会での実績が評価され、1998年開催の第2回SASUKEに招待されるのです。

 

秋山和彦のSASUKE経歴

1998年第2回大会でSASUKE初出場をはたした秋山さん。

2012年の引退までに残したSASUKEの成績は以下のとおり。

 

出場回数:20回

2ndステージ進出:6回

3rdステージ進出:3回

ファイナルステージ進出:1回(完全制覇)

 

上記の成績だけを見ると正直、他のSASUKE有力選手と比べても特段優秀とはいえません。

しかし秋山さんのSASUKEにおける功績は、決して数字だけで語れるものではないのです。

 

秋山さんのSASUKE経歴を振り返りながら、詳細を解説しますね。

 

第2回・3回大会ともに2ndステージ進出

(番組公式YouTubeチャンネル『SASUKE Ninja Warrior【TBS公式】』より)

 

クイックマッスル307回という大記録を引き下げ、初出場ながらゼッケン100番で登場した1998年、第2回大会。

持ち前の運動能力の高さで、1stステージをあっさりとクリア

 

しかし続く2ndステージ、秋山さんに試練が待ち受けます。

弱視によりエリアがほとんど見えず、大きくタイムロスしてしまいリタイアとなってしまいます。

 

日中明るいうちに実施される1stステージとは違い、2ndステージは日が落ちてから開始。

弱視の秋山さんにとって、暗い環境は特に視力が低下するのだとか。

 

翌年の第3回大会でも2ndステージに進出する秋山さん。

やはり2ndステージでの視力低下に苦戦し、タイムアップとなります。

 

第4回大会で史上初の完全制覇達成!

(番組公式YouTubeチャンネル『SASUKE Ninja Warrior【TBS公式】』より)

 

1999年、第4回大会。

今大会、秋山和彦はSASUKE界に名を残す偉業を成し遂げます。

 

1stステージは20秒以上を残しての余裕のクリア。

因縁の2ndステージへと進みます。

 

実は今大会に臨むにあたり、秋山さんはとある秘策を用意していました。

それは足袋をはくです。

 

【補足情報】

今でこそ、SASUKE出場選手があたりまえのようにはいている足袋。

しかし当時はそんな常識はなく、運動用のシューズをはいている選手がほとんど。

実際に秋山さんも、第2回・3回大会はレスリングシューズで出場しています。

 

SASUKEと足袋の相性の良さを最初に発見したのが、ご存じミスターSASUKE・山田勝己

自宅に制作したセットで練習していた際に、気づいたのだとか。

秋山さんは山田さんからアドバイスを受け、第4回大会は足袋で出場することにしたのです。

 

2ndステージ最初のエリアは、過去2大会で苦戦を強いられたスパイダーウォーク。

ところが足袋をはいた効果か、これまで手こずっていたのが嘘かのように、すさまじいスピードで進んでいく。

 

あっという間にスパイダーウォークを攻略し、残りのエリアも突破。

最後はバク宙しながらゴールし、余裕の2ndステージクリア

初の3rdステージ進出を決めます。

 

しかし、秋山さんの本領が真に発揮されたのは3rdステージ。

今大会の3rdステージは、新設されたクリフハンガーが猛威をふるいました。

 

今でこそSASUKEの定番エリアであり、多くの選手が事前に対策しているクリフハンガー。

しかし当時は、「指先だけでぶら下がって進む」など、誰も対策していません。

 

多くの挑戦者が今大会、クリフハンガーで涙を飲むことになったのです。

さらに、クリフハンガーを突破した選手に待ち受けていたのが、最終エリア・パイプスライダー。

 

第2回大会から登場したパイプスライダーですが、今大会からレールの終点からゴール地点までの距離が遠くなるという鬼畜リニューアル。

クリフハンガーをかろうじて突破した選手もほとんどが腕力を使いはたし、パイプスライダーで力尽きるのでした。

 

だが、秋山和彦だけはちがいました。

持ち前の強靭な指先でクリフハンガーをあっさりと攻略。

 

パイプスライダーは、体をふった際に前後するバーに苦戦しながらも、最後はマットにしがみつきクリア。

ついにファイナルステージ進出を決めたのです!

 

迎えたファイナルステージ。

「制限時間30秒で綱のぼり15m」という非常にシンプルな構成だが、過去にのべ11名が挑戦し、誰もクリアできなかった難関ステージ。

 

しかしスタート直後から驚異的なスピードで綱をのぼり続け、最後はやや余裕を見せながらフィニッシュ。

過去誰も突破できなかったファイナルステージを、なんと6秒残しでクリアしたのです!

 

クリア後のインタビューでは、以下のように述べています。

 

「やっぱ気分いいですね。ずっと一番になりたかったし。スタッフの皆さんにチャンスを何回ももらっても、自分のものにできなくて申し訳ないと思っていたので、本当によかったです。」

 

これまでに弱視で多くの夢をあきらめてきた秋山さんだからこそ出る、重みのある言葉ですね。

 

第4回大会で、史上初の完全制覇という偉業を成し遂げた秋山さん。

だがこの大会以降、彼には長く暗い試練が待ち受けているのです…

 

5大会連続で1stステージリタイア

第5回大会は欠場した秋山さん。

唯一の完全制覇者として、2000年、第6回大会を迎えます。

 

この大会も、前回大会から1stステージに新設されたジャンプハングが猛威をふるいます。

そして秋山さんも、トランポリンの踏み切りに失敗し、ジャンプハングの餌食となってしまうのです。

 

さらにその後、第7回・8回大会と、秋山さんは3大会連続でジャンプハングでリタイアを喫してしまいます。

 

ジャンプハングというエリア、当時としてはただでさえ難易度の高いエリア。

それに加え、秋山さんは弱視というハンデを抱えており、難易度がさらに跳ね上がります。

 

だって想像してみてください?

対象物となるネットがまったく見えない状態で、まずジャンプしなければならない。

 

仮にうまくジャンプできたとしても、ネットが見えるのは目前になってから。

ずっとネットが見えている健常者と比べて、不利なのは素人からしても間違いないですよね?

 

こうして1stステージの沼にはまってしまった秋山さん。

翌第9回大会では、まさかのまさか、第1エリアの五段跳びで足が着水。

 

かつての完全制覇者の姿はそこになく、完全に負のスパイラルに入ってしまっているように見えました。

 

翌第10回大会は、引退も視野に入れて出場。

自宅でのトレーニングの成果もあり、ついにジャンプハングを攻略します。

 

しかし残念ながら、続くそり立つ壁がのぼれずリタイア

とうとう5大会連続で、1stステージで姿を消すことになったのです。

 

第11回大会でようやく1stステージをクリア!3rdステージまで進出

(番組公式YouTubeチャンネル『SASUKE Ninja Warrior【TBS公式】』より)

 

次の第11回大会こそは1stステージをクリアすべく、トレーニングに励む秋山さん。

しかし過度なトレーニングで無理がたたってしまったのか、左ひざを故障

 

数か月の入院を余儀なくされ、トレーニングができない日々が続きました。

入院生活を経て、脚力は大幅にダウン。

自宅に制作したそり立つ壁を一度もクリアすることなく、とうとう本番を迎えてしまいます。

 

本番は、ジャンプハングまでは安定したパフォーマンスを見せます。

そして迎えたそり立つ壁。

 

1回目・2回目は失敗。

時間的にも、次がラストチャンス。

 

もうあとがない3回目。

必死に伸ばした右手がかかった。

 

練習で一度も成功しなかったそり立つ壁を、本番で攻略したのです!

しかしもう時間がない。

 

警告音が鳴る中、秋山さんは鬼の形相でゴールを目指します。

残り時間0秒になると同時にボタンをプッシュ。

 

結果、奇跡の0.03秒残しでフィニッシュ。

実に7大会ぶりに、1stステージをクリア!

 

壮絶な戦いだった。

あまりの壮絶さに、言葉を巧みに扱う実況の古舘伊知郎でさえ、最後は「毛ガニ~!」と叫ぶことしかできませんでした。

 

正直このシーンは、今見ても涙が出そうになります。

(上の動画、ぜひ見てください)

 

ようやく1stステージのトンネルから抜け出した秋山さんは、続く2ndステージもクリア

3rdステージに進出します。

 

3rdステージは初挑戦のボディプロップで残念ながらリタイア

しかし、かつての完全制覇者の復活劇に、多くのSASUKEファンが勇気をもらえたことは間違いありません。

 

第12回大会の3rdステージ進出を最後に、再び1stステージでのリタイアが続く

第11回大会で復活をとげた秋山さんは、翌第12回大会でも3rdステージに進出

なんと最終エリア・パイプスライダーまで到達します。

 

残念ながらパイプスライダーはゴール地点までの飛距離が足りず、落水。

しかし、いよいよ2回目のファイナルステージ進出も見えてくる結果となりました。

 

だが、SASUKEの神様はやはり無常。

第13回大会以降、秋山さんは再び1stステージでのリタイアが続くのです。

 

その間、第17回大会で最強の漁師・長野誠が史上2人目のSASUKE完全制覇を達成。

自分以外に完全制覇者が現れたことで、秋山さんはついに引き際を考え始めます。

 

そして迎えた2012年、第28回大会で秋山さんはある決断を下します。

 

第28回大会でSASUKE引退

(番組公式YouTubeチャンネル『SASUKE Ninja Warrior【TBS公式】』より)

 

2012年、第28回大会。

史上初のSASUKE完全制覇者・秋山和彦、今大会限りでの引退を決断。

 

有終の美をかざるべく、迎えた本番。

最後のSASUKEということで、会場に初めて家族を招待。

 

最後に1stステージをクリアするところが見たかったが、結果は第3エリアでリタイア。

以下が秋山さんの競技後インタビュー。

 

「自分は13年前に史上初の完全制覇をして、しばらくひとり完全制覇者として色々いい思いをさせてもらいましたし、今自分たちより若い選手が活躍しているのを見ると、自分はもう終わったんだなっていう、そういう思いも今日ありましたし、自分はもうこれでSASUKEは卒業と今思っています。」

 

史上初の完全制覇者、秋山和彦。

弱視という重いハンデを背負いながら、戦い続けた男がSASUKEの舞台から去っていくのでした。

 

秋山和彦の現在は謎が多い

2012年にSASUKEを引退した秋山和彦。

彼が現在、何をしているのか気になる方も多いでしょう。

 

しかし秋山さん、SNSもやっていないため、現在何をされているのかは定かではありません。

かなり謎多き男です。

 

そんな秋山さんの消息を示す数少ない手がかりが、以下の動画。

現役のSASUKE選手である漆原裕治のYouTube動画に出演しています。

 

『漆原裕治Channel』より)

 

この動画が公開された2018年時点では、自身が院長を務める北海道の「逢和治療院」で、指圧師をしているみたいですね。

 

テレビにも度々出演している

実は秋山さん、引退後に度々テレビ出演もしています。

 

SASUKE関連だと2018年大晦日、横浜赤レンガ倉庫でサスケくんこと森本裕介のファイナルステージが実施された際、ゲストとして会場に足を運んでいます。

 

 

また、人気バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」にも2回出演しています。

 

 

 

どっちも正直クソみたいな説ですが、腹抱えるくらい笑いましたよ、うん。

著作権の関係でここに動画は載せられませんが、どこかでもし見かけたら、ぜひチェックしてみてください!

 

秋山和彦のSASUKE2022結果はいかに!?

2022年、SASUKEファンにとっては超うれしいニュースが。

SASUKE初代完全制覇者、秋山和彦がSASUKE2022に出場することになったのです!

 

秋山さんがSASUKE2022に出場しようと思ったのは、霜降り明星・せいやが自身のマネをしている姿をテレビで観たから。

せいやとSASUKEに一緒に出場し、番組を盛り上げたいという想いから、自ら番組へ依頼したそうです。

 

といっても秋山さんは決してお遊びで出場するわけではなく、SASUKE本番まで約10ヶ月間、本気でトレーニングを積んできたとのこと。

正直弱視の秋山さんにとって、現在の1stステージは厳しいエリアがかなり多いですが、いけるところまでいってほしいですね!

 

まとめ

今回は、SASUKE初代完全制覇者の秋山和彦さんについて紹介しました。

秋山さんは、2022年12月27日(火)放送のSASUKE2022に出場。(ゼッケン3997)

 

約10年ぶりのSASUKE出場となる秋山さん。

初代完全制覇者として、我々にどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか!?

 

なお、番組には、秋山さん以外にも見どころのある選手が多数出場。

ぜひ一緒にSASUKE2022を楽しみましょう!

 

以上!

 

(追記)SASUKE2022結果速報

10年ぶりに守護神の毛ガニとともに、SASUKEの舞台に帰ってきた秋山和彦。

結果は、1stステージ・ドラゴングライダーでリタイア。

 

しかし10年のブランクがありながら、しかも弱視というハンデを抱えていることを考慮すれば、大健闘の結果ではないでしょうか?

特に、目が見えないと明らかに不利なフィッシュボーンを、バランスを崩しながらも突破したシーンは執念を感じました。

 

またいつか、秋山さんがSASUKEの舞台に帰ってくることに期待しましょう!

 

-SASUKE