こんにちは、たけしです。
今回は「論理的な文章を書くコツ」について解説します。
最近仕事で文章を書く機会が多くなりました。
「文章がわかりにくい、もっと論理的な文章を書くように」という指摘をしょっちゅう受けます。
論理的な文章を書くコツを教えてください!
このような悩みを解決できる記事になっています。
この記事を読んでわかること
- 文章に「論理」が必要な理由
- 論理的な文章を書くコツ
- 論理的な文章を書くためのトレーニング方法
この記事を読んでいるあなたも、おそらく仕事で上司・先輩から「論理、論理」としょっちゅう指摘され、悩んでいるのではないでしょうか?
「読者がほぼ無条件で反論してくる」文章において、「読者に納得してもらう」ためには論理が必要不可欠です。
しかし残念ながら、ほとんどの人が「論理的でない自分よがりな」文章を書いています。
これは言い換えれば、論理的な文章を書くスキルを身につけるだけで、周りよりも有利に仕事が進められると言えます。
この記事では、参考文献および僕の経験から、論理的な文章を書くコツを解説しています。
論理的な文章を書くためのトレーニング方法も説明しているので、よかったら参考にしてください!
参考文献
著者名:古賀史健
出版年:2017年12月1日
タイトル:『みんなが書き手になる時代の あたらしい文章入門』
発行所:株式会社ピースオブケイク
文章に「論理」が必要な理由【読者に反論の余地をあたえないため】
みんな「論理、論理」ってうるさいけど、どうして「論理」がそんなに大事なんですか?
文章に「論理」が必要な理由、それは「読者に納得してもらうため」です。
もう少しわかりやすく言うと、「ほぼ無条件で反論してくる読者」に対して、「論理を固めて反論の余地をあたえない」ためです。
あなたが何かしらの主張を述べたとき、読者は必ず反論してきます。
あなたはよかれと思っていても、読者にとっては「一方的に押しつけられた」と感じるので。
SNSで炎上している投稿などが、いい例ですね。
このような「読者からの反論」を避ける方法はただ1つ、「反論の余地をあたえない強固な論理」で足場を固めることです。
【そもそも】論理的でない文章の特徴
そもそも、論理的じゃない文章ってどんな文なのでしょうか?
論理的でない文章は、ざっと以下の3つの特徴があります。
- 何を言っているのかわからない
- 言っていることがコロコロ変わる
- 一方的な主観のみ述べられている
もしかするとあなたも、このような指摘をされた経験があるのではないでしょうか?
でも安心してください。
これから説明する「論理的な文章を書くコツ」をおさえれば、これらの指摘を受けずに済みます。
ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
論理的な文章を書くコツ3選
論理的な文章を書くためのコツは、たった3つです。
- 文と文の間に「接続詞」が入るか確認する
- 「主張・理由・事実」を連動させる
- 「読者との対話」を心がける
文字だけ見ても「わかるような、わからないような…」という感じですよね。
それぞれ詳しく説明しますね。
コツ① 文と文の間に「接続詞」が入るか確認する
よく上司に「お前の文章は何を言っているのかさっぱりわからん」って指摘されます…
そんなあなたは、文と文の間に「接続詞」が入るかどうかを確認してください。
なぜなら、論理的な文章は文と文の間に必ず接続詞が隠れているので。
文と文の間にしっくりくる接続詞が入れられない場合、その文章の論理が破綻していることを意味しています。
これだけ聞いてもピンとこないかと思うので、例文を用いてもう少しくわしく解説しますね。
例文で解説
例文
仕事がつらいです。独立したら、Webライターになろうと思います。
なんとなく意味はわかりますが、かなり違和感がありますよね?
この違和感を解決するのが「接続詞」です。
試しに、
- 仕事がつらいです。
- 独立したら、Webライターになろうと思います。
の2文の間に、接続詞を入れてみてください。
どんな接続詞を入れても、ピンとこないですよね?
これが、「論理が破綻している状態」を指します。
なので、文章を書くときは「文と文の間に接続詞が入るかチェックする」。
これだけで、あなたの文章が迷子になるのを防げます。
さきほどの例文であれば、接続詞を意識して書き換えると以下のようになります。
添削後
仕事がつらいです。(なので、)来月会社をやめます。(そして)独立したら、Webライターになろうと思います。
※補足
接続詞を入れると文章が読みにくくなる場合は、接続詞を省略してもOK。
大切なのは、「文と文の間に入る適切な接続詞がちゃんとあるか」を常に意識することです!
コツ② 「主張・理由・事実」を連動させる
文章における接続詞の重要性は理解できました。
でも文と文の間の接続詞を意識するだけで、文章は論理的になるんですか?
残念ながら、接続詞を意識するだけでは、論理的な文章は書けません。
論理的な文章を書くには、「主張・理由・事実」を連動させる必要があります。
そもそも、あなたが文章を書く目的は、「あなたの考え(=主張)」を読者に伝えるためですよね?
そして、この「主張」を読者に納得してもらうためには、「理由・事実」が必要不可欠なんですね。
例文を見ながら、もう少しくわしく解説します。
例文で解説
例文
仕事のストレス発散のために、ジムに通うべきだ。
この例文、言っていることはもっともですが、これだけで納得はできませんよね?
なぜなら、この文では「主張」しか述べられていないからです。
ここに「主張」に対する「理由」をつけ加えると、以下のようになります。
添削後
仕事のストレス発散のために、毎日運動するべきだ。なぜなら、運動することでストレスを解消できるからである。
「理由」を書き足すことで、だいぶ説得力が増しましたよね?
ただ、この文章では読者はまだ納得できません。
ストレスなんて目に見えないモノなので、運動することで本当にストレスが解消されるのか、根拠が示されていないからです。
この「主張・理由」に「事実」をつけ加えると、以下の文になります。
再添削後
仕事のストレス発散のために、毎日運動するべきだ。なぜなら、運動することでストレスを解消できるからだ。実際、毎日15分間軽い運動をすることで、ストレスが30%軽減されたという研究結果もある。
このように、「主張・理由・事実」を連動させることで文章は論理的になり、読者も納得させることができます。
※補足
今回の例文は「主張→理由→事実」の順で展開していますが、例えば「主張→事実→理由」のように、順番を入れ替えてもOKです。
大切なのは順番ではなく、「3つの要素を文章中で連動させる」ことなので。
コツ③ 「読者との対話」を心がける
接続詞を意識して、主張・理由・事実が連動していれば、論理的な文章になるんですね!
他になにかポイントはありませんか?
たしかに、ここまで述べた2点を心がけることで、あなたの文章は劇的によくなっているかと思います。
しかし、論理をより強固なモノにするため、さらに文章中で「読者との対話」を意識しましょう。
そうすることで、読者はあなたの主張を「自分ゴト」としてとらえ、より納得しやすくなるので。
自分の文章に自分で「ツッコミ」を入れる
あなたの主張を一方的に押しつけた文章は、仮に「正論」だったとしても、読者は納得しません。
なぜなら人は、押さえつけられると必ず反発したくなるので。
このような反発を防ぐには、読者にあなたの主張を「自分ゴト」としてとらえてもらう必要があります。
そして「自分ゴト」として考えてもらうための方法が、「セルフツッコミ」です。
「セルフツッコミ」とは、自分の主張に対する「読者の反論(=ツッコミ)」を自分で入れて、そのツッコミにさらに反論することで、より論理を強固にする手法です。
こうすることで読者はあなたと対話でき、あなたの主張を「自分ゴト」としてとらえることができます。
例文で解説
例文
あなたはWebライターになるべきです。なぜならWebライティングは比較的簡単な副業であり、実際に多くの人が短期間で稼げるようになっているので。
上の例文は、主張・理由・事実がそろっており、論理的に正しい文章ではあります。
しかし、他にも色々副業がある中で、いきなり「Webライターになれ」と言われても、一方的に意見が押しつけられているようで少し腹が立ちますよね?
この文に、例えば以下のように、「読者からのツッコミ」を入れてあげるだけで、押しつけ感が一気に軽減されます。
添削後
あなたはWebライターになるべきです。なぜならWebライティングは比較的簡単な副業なので。(ツッコミ)おそらく、「他にもっと楽に稼げる副業があるだろう」と考える人もいるでしょう。(さらに反論)しかし、同程度の金額を稼げるプログラミングなどの副業は、高度なスキルが必要であり、Webライティングほど簡単には稼げません。実際にWebライターを始めた多くの人が、短期間で稼げるようになっています。
「読者との対話」を意識することで、論理がより強固なモノとなり、読者にとって納得のしやすい文章に改善されたのではないでしょうか?
論理的な文章を書くためのトレーニング方法【とにかく練習あるのみ】
たった3つのポイントを意識するだけで、論理的な文章が書けるようになるんですね。
これで明日から、僕も完璧な文章が書けますね!
そう思っているあなた、残念ながらそんなに甘くありません。
いくらコツがわかったところで、実際にすぐに論理的な文章が書けるようになるわけではありません。
この記事で学んだポイントを意識しながらトレーニングを重ね、スキルを定着させなければなりません。
そのためのトレーニング方法はただ1つ、「とにかく文章を書く」こと!
普段から常に意識していれば、2~3か月後には見違えるほど文章が改善されているかと思います。
もし副業に興味があるなら、Webライターやブログを始めてみてもいいかもしれません。
文章を書く練習をしながら、うまくいけばお金も稼げて一石二鳥ですよ!
まとめ
論理的な文章を書くコツは3つ。
- 文と文の間に「接続詞」が入るか確認する
- 「主張・理由・事実」を連動させる
- 「読者との対話」を心がける
上記のポイントを定着させるためには、「ひたすら書く練習をする」あるのみ!
本業・副業で文章を書く際に、これら3点を常に意識して書くようにしましょう。
数か月後には、文章スキルが見違えるほど向上し、仕事でも評価されるようになっているでしょう!
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